Bybitのデリバティブ取引ってどんな取引？
デリバティブ取引のやり方と注意点を教えてほしい！
Bybitでは、現物取引だけでなくデリバティブ取引も利用することが可能です。
デリバティブ取引と聞くと若干ハードルが高いように感じられますが、仕組みを理解すればリスクを抑えつつ、効率的に利益を出すことができます。
そこで今回は、Bybitのデリバティブ取引の概要と手数料、やり方、注意点についてご紹介します。
人気のデリバティブ取引ボットについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Bybit（バイビット）のデリバティブ取引とは
デリバティブ取引とは、将来のある時点での金融商品の価格変動を予想する取引のことで、現物の仮想通貨を取引するものではありません。
デリバティブ取引では、事前に証拠金を預けることでレバレッジの利用や空売りが可能となります。
これにより大きなリターンを狙えますが、その分リスクも大きくなるため、一定の知識と経験が必要です。
デリバティブ取引と現物取引の違い
現物取引とは、仮想通貨を購入または売却する取引のことをいいます。
現物取引ではウォレットにある資金を使って売買を行ない、レバレッジをかけたり、空売りをしたりすることはできません。
しかし、通貨の価格が下落しても強制ロスカットになることはないため、長期保有に最適です。
以下は、デリバティブ取引と現物取引の主な違いになります。
| 現物取引 | デリバティブ取引 | |
| レバレッジ | × | ◯ |
| 空売り | × | ◯ |
| 証拠金 | × | ◯ |
| リターン | 小さい | 大きい |
| リスク | 小さい | 大きい |
Bybit（バイビット）デリバティブ取引の種類
Bybitのデリバティブ取引には、以下6つの種類があります。
USDT無期限契約
USDTを証拠金とする、契約期限や決済日のない取引になります。
ステーブルコインであるUSDTは値動きが穏やかなため、基軸通貨の価格変動リスクを抑えた取引が可能です。
USDC無期限契約
USDCを証拠金とする、契約期限や決済日のない取引になります。
USDT同様、USDCもステーブルコインであるため、基軸通貨の価格変動リスクを抑えた取引が可能です。
USDC先物
USDCを証拠金とする先物取引です。
証拠金として選択できる通貨はBTC、ETHの2種類になります。
先物取引では決済される日が決められていて、期日になるとポジションは自動的に決済される仕組みです。
USDCオプション
USDCを証拠金するオプション取引です。
オプション取引は、将来の特定の時点での仮想通貨の売買権を売買する取引で、価格変動の保険や投資戦略の一部として活用されることもあります。
インバース無期限契約
仮想通貨を証拠金とする、契約期限や決済日のない取引になります。
証拠金として選択できる通貨は以下の9種類です。
いずれもボラティリティが大きい仮想通貨であるため、基軸通貨の価格変動リスクを考慮したうえて取引する必要があります。
インバース先物
仮想通貨を証拠金とする先物取引です。
証拠金として選択できる通貨はBTC、ETHの2種類になります。
先物取引では決済される日が決められていて、期日になるとポジションは自動的に決済される仕組みです。
Bybit（バイビット）デリバティブ取引の手数料
デリバティブ取引手数料は、VIPランクによって変動する仕組みです。
VIPランクは資産残高、保有BIT数、過去30日間の取引高に基づいて決まります。
| VIPランク | 資産残高 （ドル） |
BIT保有資産 | 過去30日間の平均純借入額 （無期限・先物/ドル） |
過去30日間の取引高要件 （オプション/ドル） |
| 一般 | ー | ー | < 1,000万 | < 500万 |
| VIP 1 | > 5万 | 5万 | 1,000万 – 2,500万 | 500万 – 1,000万 |
| VIP 2 | > 25万 | 20万 | 2,500万 – 5,000万 | 1,000万 – 1,500万 |
| VIP 3 | > 50万 | 50万 | 5,000万 – 1億 | 1,500万 – 2,500万 |
| VIP 4 | > 100万 | ー | 1億 – 2.5億 | 2,500万 – 4,000万 |
| VIP 5 | > 200万 | ー | 2.5億 – 5億 | 4,000万 – 1億 |
| VVIP | ー | ー | ≥ 5億 (API取引高 ≦ 20%) |
ー |
| Pro 1 | ー | ー | 5億以上 – 合計取引高の0.25% | 1億 – 3億 |
| Pro 2 | ー | ー | 合計取引高の0.25 – 0.5% | 3億 – 5億 |
| Pro 3 | ー | ー | ≥ 合計取引高の0.5% | ≥ 5億 |
無期限・先物取引の手数料
| VIPランク | テイカー手数料率 | メイカー手数料率 |
| 一般 | 0.06% | 0.01% |
| VIP 1 | 0.05% | 0.006% |
| VIP 2 | 0.045% | 0.005% |
| VIP 3 | 0.0425% | 0.002% |
| VIP 4 | 0.04% | 0.015% |
| VIP 5 | 0.0375% | 0.001% |
| VVIP | 0.03% | 0% |
| Pro 1 | 0.035% | 0% |
| Pro 2 | 0.0325% | 0% |
| Pro 3 | 0.03% | 0% |
オプション取引の手数料
| VIPランク | テイカー手数料率 | メイカー手数料率 |
| 一般 | 0.03% | 0.03% |
| VIP 1 | 0.027% | 0.027% |
| VIP 2 | 0.025% | 0.025% |
| VIP 3 | 0.024% | 0.024% |
| VIP 4 | 0.023% | 0.023% |
| VIP 5 | 0.022% | 0.022% |
| VVIP | 0.022% | 0.022% |
| Pro 1 | 0.020% | 0.020% |
| Pro 2 | 0.015% | 0.015% |
| Pro 3 | 0.01% | 0.01% |
Bybit（バイビット）デリバティブ取引のやり方
Bybitのデリバティブ取引の手順は以下になります。
無期限契約
無期限契約には「USDT」「USDC」「インバース」の3種類がありますが、いずれも取引の手順は同じです。
- Step1.取引画面の表示
画面左上の「デリバティブ」にカーソルを合わせ、出てきたメニューから取引したい無期限契約と通貨ペアを選択します。
- Step2.注文内容の入力
こちらがUSDT無期限契約の画面です。
画面右端が注文画面になるので、マージンの種類、レバレッジ、注文方法、価格、数量、オプションを選択・入力し、最後に「買いで参入（もしくは売りで参入）」をクリックしましょう。
先物取引
先物取引には「USDC」「インバース」の2種類がありますが、いずれも取引の手順は同じです。
- Step1.取引画面の表示
画面上部の「デリバティブ」にカーソルを合わせ、出てきたメニューから取引したい先物取引と通貨ペアを選択します。
- Step2.注文内容の入力
こちらが先物取引の画面です。
画面右端が注文画面になるので、マージンの種類、レバレッジ、注文方法、価格、数量、オプションを選択・入力し、最後に「買い /ロング（もしくは売り /ショート）」をクリックしましょう。
Bybit（バイビット）のデリバティブ取引ボット
Bybitのデリバティブ取引ボットとは、あらかじめ取引条件を設定することで、無期限契約取引を自動で行なえるツールになります。
USDTを証拠金とした100種類以上の通貨に対応しており、取引手数料は売買時に発生する仕組みです。
・テイカー手数料：0.06％
・メイカー手数料：0.01％デリバティブ取引ボットには「ロング」「ショート」「おまかせ」の3つのモードがあり、短期的な売買益が期待できます。
また、自動設定と手動設定があり、それぞれ設定できるレバレッジが異なります。
取引の種類 ・購入&決済
・売却&決済
・2つの組み合わせレバレッジ ・自動設定：２倍
・手動設定：1～50 倍（おまかモードは1〜100 倍）Bybit（バイビット）でデリバティブ取引をする際の注意点
Bybitでデリバティブ取引をする際は、以下の点に注意しましょう。
注意1. デリバティブウォレットへ資金振替が必須
Bybitでは取引によってウォレットが分かれており、入金後の資金は現物ウォレットに反映される仕組みです。
現物ウォレットの資金でデリバティブ取引はできないため、事前にデリバティブアカウントへ資金を移動させる必要があります。
デリバティブウォレットへの資金移動- Step1.現物ウォレット画面を表示
画面右上の資産をクリックし、メニューの中から「現物」を選択します。
- Step2.振替画面の表示
画面右上にある「振替」をクリック。
- Step3.振替内容を入力
振替元、振替先、通貨、数量を入力したら、最後に「確定」をクリックしましょう。
USDCのデリバティブ取引をする場合は、振替先で「USDCデリバティブ」を選択してください。
注意2. 資金調達料が発生する
デリバティブ取引の無期限契約では、8時間ごとに資金調達料が発生します。
資金調達料とは、現物価格とデリバティブ価格の剥離を調整するためのもので、随時変動しています。
また、資金調達料はBybitのユーザー同士で調整されており、その時の市場やポジションによっては手数料を受け取ることも可能です。
ロング ショート デリバティブ価格が現物価格より高い 支払い 受け取り デリバティブ価格が現物価格より安い 受け取り 支払い 注意3. レバレッジによる損失リスクに注意
Bybitのデリバティブ取引では最大100倍のレバレッジを利用することができます。
そのため、少ない資金でも大きな利益を狙えますが、損失も大きくなるので注意が必要です。
損失のリスクはレバレッジが大きいほど高くなり、相場が荒れているときなどは一瞬でロスカットになる可能性もあります。
特にレバレッジ取引に慣れていない人は、小さいレバレッジから徐々に慣れていくようにしましょう。
Bybit（バイビット）デリバティブ取引のやり方・手数料・注意点 まとめ
今回は、Bybitのデリバティブ取引についてご紹介しました。
デリバティブ取引とは将来のある時点での金融商品の価格変動を予想する取引のことで、レバレッジをかけたり、空売りをすることが可能です。
そのため、現物取引よりも効率的に利益を出すことができます。
ただし、レバレッジは損失が大きくなるほか、強制ロスカットのリスクも高まるので注意が必要です。
無期限契約に関しては資金調達料も発生するため、仕組みをよく理解したうえでデリバティブ取引を楽しみましょう！
コメント