Bybitの自動売買ってどうやってやるの?
APIを使った取引の基本的なコードを教えて欲しい。
Bybitを使った自動売買にはAPIキーの取得が必要です。
APIを使用することで自動売買をはじめ、マーケットデータの取得やアカウント管理、トレードbotの作成などが可能となります。
また、外部サービスと連携させれば、プログラミングの知識がない人でも手軽に自動売買を行なうことができます。
そこで今回は、BybitでAPIキーを取得する方法や他社サービスとの連携方法、Pythonの基本コードについてご紹介します。
初心者にもわかりやすく解説しているので、自分には無理…と思っている人もぜひ参考にしてみてください。
BybitでAPIキーを取得する方法
BybitでAPIキーを取得・修正・削除する手順は以下です。
APIキーを取得する方法
- Step1.API画面を開く
画面右上のアカウントマークをクリックし、出てきたメニューから「API」を選択します。
- Step2.API作成画面を開く
続いて「新しいキーの作成」をクリック。
- Step3.APIキーのタイプを選択
利用するAPIキーのタイプを選択します。
【システム生成キー】
システムで自動的に生成されたキーで、Bybitによって自動的に管理され、より高いセキュリティレベルが設定されています。【自動生成したAPIキー】
APIを自動化するためにユーザーが手動で作成するキーのことで、管理・セキュリティもユーザー自身で行ないます。 - Step4.キーの使い方と名前の設定
キーの使い方を選択し、任意の名前を入力します。
- Step5.キーの許可範囲を設定
APIの許可範囲やIP制限の有無などを設定したら「送信」をクリック。
- Step6.認証コードの入力
認証コードを送信するをクリックし、メール認証コードとGoogle認証コードを入力したら「確定」をクリックします。
- Step7.APIキーとシークレットキーの確認
APIキーとシークレットキーが発行されるので、内容を確認して「理解しました」をクリックしましょう。
APIキーを修正する方法
APIキーにIPアドレスを追加したり、許可範囲を修正したりする場合は、以下の手順で行ないます。
API管理画面で、修正したいAPIキーの項目をクリックします。
【IPアドレスの追加】
追加したいIPアドレスとGoogle認証コードを入力し、「送信」をクリックします。
【許可範囲の修正】
APIの許可範囲やIP制限の有無などを修正して、「送信」をクリックしましょう。
APIキーを削除する方法
不要なAPIキーを削除したい場合は、以下の手順で行ないます。
API管理画面で、削除したいAPIキーの右端にある「削除」をクリックします。
BybitのAPIと他社サービスを連携させる方法
ここでは例として、BybitのAPIキーと、暗号資産の管理・収支計算プラットフォームのCryptoLinCを連携させる手順をご紹介します。
なお、連携させるサービスによってはAPIキーにIPアドレスを設定する必要があるため、事前に確認しておくようにしましょう。
- Step1.アカウント画面へログイン
CryptoLinCのアカウント画面へログインし、「ポートフォリオ」→「データ連携」と進みます。
- Step2.連携する取引所を選択
連携する取引所としてBybitを選択します。
- Step3.APIキーの登録
BybitのAPIキーとシークレットキーを入力し、IPアドレス設定済みの部分に印を入れます。
最後に「登録」をクリックすれば連携完了です。
Bybit自動売買の使い方とPython基本コード
Bybitで自動売買を行なう場合は、Pythonのコードを使って取引を実行することになります。
ここでは、Pythonの基本的なコードをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ロングポジションを開く基本コード
まず、必要なライブラリをインポートします。
次に、APIキーとシークレットキーを設定します。
価格と数量を指定し、注文情報を設定します。
あとは、注文を送信して完了です。
ショートポジションを開く基本コード
ショートポジションを開く場合の基本コードは以下です。
「apiKey」にはBybitのAPIキーを、「secret」にはBybitのシークレットキーを設定します。
また、その他パラメーターの内容は以下です。
- symbol・・・トレードするペア
- side・・・トレードの方向
- type・・・注文タイプ
- price・・・注文価格
あとは、ロングポジションと同様に注文を送信して完了です。
ポジション決済の基本コード
ポジション決済の基本コードは以下です。
「apiKey」にはBybitのAPIキーを、「secret」にはBybitのシークレットキーを設定します。
決済注文の場合は、ポジションをクローズするために、トレードの方向をポジション開設時と逆に設定してください。
口座残高の取得
Bybitの口座残高を取得する場合の基本コードは以下です。
口座残高を取得する場合は「fetch_balance()」を使用します。
print部分で残高項目を設定してください。
- total・・・アカウントの合計残高
- free・・・利用可能な残高
- used・・・使用済みの残高
- margin・・・アカウントの保証金残高
- locked・・・ロックされた残高
- usd_value・・・アカウントの残高をUSドル換算した値
BybitのAPIの安全性
セキュリティ機能の提供
Bybitでは、APIキーの安全性を高めるために二段階認証(2FA) やIPアドレスの制限、APIキーの期限切れ機能などを導入しています。
これらの機能を適切に使用することで、APIキーを安全に使用・管理することが可能です。
利用制限を設けている
Bybitは、APIの利用について制限を設けています。
APIを使用して注文することによる取引量には制限があるほか、一定時間内にAPIを使用できる回数にも制限があります。
これらの制限はAPIキーの安全性を高めますが、使用時にも注意が必要です。
BybitでAPIを使用する際の注意点
BybitのAPIは誰でも手軽に取得・使用することができますが、以下の点には注意が必要です。
注意1. APIキー(IP制限なし)の有効期限は3ヶ月間
IP制限なしのAPIキーを利用できるのは3ヶ月間となっているため、3ヶ月ごとにAPIキーを取得し直す必要があります。
なお、APIキー制限あり、もしくはサードパーティアプリ紐付けの場合は、APIキーを永久に使用することができます。
注意2. 取引履歴の取得は6ヶ月前まで
BybitのAPIキーを使って取引履歴を取得する場合は、過去6ヶ月以内の履歴しか取得できないので注意しましょう。
6ヶ月以上前の履歴を取得したい場合は、履歴をファイルアップロードした後にAPI連携する必要があります。
注意3. 内容によっては履歴の自動取得ができない
コンバート、エアドロップ、積立ステーキング、ローンチプールなどの履歴は、自動で取得することができません。
これらの履歴を取得する場合は、カスタムファイルに記載してアップする必要があります。
BybitのAPIキー取得と使い方 まとめ
今回は、BybitのAPIキー取得方法とPythonの基本コード・使い方についてご紹介しました。
APIの連携や設定は難しいと思っている人も多いですが、実際にやってみると意外に簡単です。
特に、他社サービスやサードパーティアプリと連携は、プログラミング知識がない人でも手軽にできるので、この機会にぜひ活用してみてください。
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