仮想通貨トラベルルールの影響とメリット・デメリット、回避方法をわかりやすく解説!

仮想通貨トラベルルール 仮想通貨

トラベルルールって何?

今後は仮想通貨を出金できなくなるって本当?

2023年5月19日から21日まで、広島でG7が開催されました。

そこでトラベルルールについての議論が行われ、6日1日からトラベルルールが改正となります。

仮想通貨取引をするうえでは規制や法律などを知っておく必要がありますが、「トラベルルール」についての理解は特に重要です。

そこで今回は、暗号資産取引における重要なルールとなる「トラベルルール」について解説します。

仮想通貨資産を安全に運用するためにも、ぜひ参考にしてください。




トラベルルールとは

<画像>トラベルルールとは

トラベルルールは、金融行為に関連する情報を「移動」または「旅行」させるルールです。

このルールは、主にマネーロンダリング(不正なお金を合法的に見せる行為)の防止と、テロ資金の供給源を断つために設けられました。

トラベルルールの目的と変更点

トラベルルールの主な目的は、お金の流れを透明化し、不正な資金の流れを防ぐことです。

このルールが適用されると、送金者と受取人の情報が記録され、必要な場合には関係する機関で確認することができます。

トラベルルールのメリットとデメリット

トラベルルールのメリットは、その透明性です。

金融の世界における不正行為を防ぐことで、一般的なユーザーにとっても安全な環境を提供します。

一方で、デメリットとしては、プライバシーの問題が挙げられます。

また、暗号資産の取引所やユーザーには、このルールに準拠するための新たな負担が発生します。

仮想通貨とトラベルルール

<画像>仮想通貨とトラベルルール

2023年6月1日より、仮想通貨取引所では、ユーザーが資産を入金または出金する際に、トラベルルールに準拠した情報の提供が求められます。

具体的には、各取引所で「TRUST」「SYGNA」という情報通知システムが導入され、送金元や受取先のアドレス情報などを追跡し、ユーザー資産の流れをチェックします。

しかし、TRUSTとSYGNAには互換性がないため、同じ情報通知システムを導入している取引所間でしか送受金することができません。

「TRUST」を導入する取引所

2023年5月28日現在、TRUSTを導入する取引所は以下です。

TRUST

  • bitFlyer
  • Coincheck
  • Binance.US
  • Coinbase
  • Fidelity Digital Assets
  • Gemini
  • Kraken
  • Paypal など

(参考:TRUSTアライアンスメンバー)

コインチェック

「SYGNA」を導入する取引所

2023年5月28日現在、SYGNAを導入する取引所は以下です。

SYGNA

  • bitbank
  • BitTrade
  • BTCBOX
  • DMMビットコイン
  • GMOコイン
  • Huobi Japan
  • LINE BITMAX
  • SBI VCトレード
  • 楽天ウォレット
  • AscendEX
  • MEXC など

(参考:SYGNAアライアンスメンバー)

MXC

 

仮想通貨取引のトラベルルールを回避するには

<画像>仮想通貨取引でトラベルルールを回避するには

トラベルルールは国際的な法的規制であり、その目的は仮想通貨の不正利用を防ぐことです。

したがって、規制そのものを回避することはできません。

ただし、メタマスクなどの非カストディアルウォレットや、TRUST・SYGNAのどちらも導入していない取引所を介すれば、トラベルルールの影響を回避することができます。

①非カストディアルウォレットを介する

非カストディアルウォレットとは、DeFiやブロックチェーンゲームなどのDAppにアクセスできるウォレットのことです。

代表的なウォレットにはメタマスクがあります。

非カストディアルウォレットはTRUST・SYGNAのどちらとも送受金ができるので、非カストディアルウォレットを介せばどこにでも送金することが可能です。

TRUSTを導入している取引所 ⇄ メタマスク ⇄ SYGNAを導入している取引所

②TRUST・SYGNAのどちらも導入していない取引所を介する

取引所のなかには、TRUSTとSYGNAどちらも導入していない取引所があります。

こういった取引所は、TRUST・SYGNAどちらを導入している取引所とも送受金が可能です。

TRUSTとSYGNAどちらも導入していない取引所としては、Bybitが挙げられます。

Bybitは日本語に対応しているうえ、世界的に人気の高い取引所なので、トラベルルール対策としての登録はもちろん、Bybitをメインで取引するというのもおすすめです。

bybit

仮想通貨のトラベルルールに関するFAQ

<画像>仮想通貨のトラベルルールに関するFAQ

「トラベルルールって何?」「どうして情報を提供しなければならないの?」など、トラベルルールに関する質問は数多くあります。

ここでは、そのようなよくある質問に対する答えをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

Q1: トラベルルールとは何ですか?

トラベルルールは、クライアントが資金を異なる企業間で移動させるときに、暗号通貨取引所が取引データを共有することを要求する規制です。

このルールはマネーロンダリングやその他の違法活動を防ぐことを目的としています。

Q2: トラベルルールは私の取引にどのような影響を与えますか?

トラベルルールは、取引を行う際に受取人の情報など、より多くの情報を提供することを要求することで、あなたの取引に影響を与えます。

これは取引の合法性を確保し、違法活動を防ぐためのものです。

Q3: トラベルルールはすべての暗号通貨に適用されますか?

トラベルルールはすべての暗号通貨に適用されます。

これにはビットコイン、イーサリアム、その他のすべてのアルトコインが含まれます。

異なる企業や取引所間の資金の移動はすべてこのルールの下にあります。

Q4: トラベルルールの遵守をどのように確認すればいいですか?

トラベルルールの遵守を確認するためには、取引に関する必要な情報を提供する準備をしておくことが必要です。

これには、受取人のアドレスや取引の目的などが含まれる可能性があります。

常に、規制を遵守する信頼性の高い取引所を利用することを確認してください。

Q5: トラベルルールを遵守しないとどうなりますか?

トラベルルールを遵守しないと、取引所により取引が拒否されたり、遅延したりする可能性があります。

深刻な場合、遵守しないことは法的なペナルティにつながることもあります。

仮想通貨トラベルルールの影響とメリット・デメリット、回避方法 まとめ

<画像>仮想通貨トラベルルールの影響とメリット・デメリット、回避方法 まとめ

この記事を通じて、トラベルルールとその目的、メリットとデメリット、そして暗号資産との関連性について理解していただけたことと思います。

暗号資産取引所では、ユーザーが資産を入金または出金する際に、送金元や受取先のアドレス情報を登録する必要があります。

まずは、普段利用している取引所がTRUST・SYGNAどちらを導入しているかを確認するとともに、メタマスクBybitに登録しておくようにしましょう。

「仮想通貨を出金できなくなるかも!」と焦らず、冷静に対処することが大切です。

bybit

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