
文章力って、具体的にどういうスキルなんだろう。

自分の文章力って、自分で判断できないのよね…。
Webライターに必須となるのが文章力。
文章が下手な人の記事は読みづらく、読者はもちろん、編集者からも嫌われます。
とはいえ、文章力アップって具体的に何をすればいいかわかりにくいですよね。
「文章力 = 文章の書き方」とイメージする人も多いですが、実は書き方だけではないんです。
そこで今回は、少し気をつけるだけで文章力が格段に上がる9つのポイントをご紹介します。
Webライターに求められる「文章力」とは
「文章力」という言葉にはいろいろな解釈がありますよね。
一般的には、
- 気持ちや意見を文章で表現する力
- 正しい日本語を用いた文章
- 読みやすい文章 など
と解釈する人が多いかもしれません。
ですが、Webライターに求められる文章力は、
に尽きると思います。
これは「なぜ記事を書くのか」を考えるとわかりやすいです。
Webライターは、何かしらの成果を出すために記事を書きます。
そのためには、記事の内容や読みやすさ、SEOなども必要ですが、それ以前に伝えたいことが伝わらなければ成果もクソもありません。
そうなると、文章の書き方だけではちょっと弱いのです。
Webライターの文章力をアップさせる9つのポイント
「伝えたいことが伝わる文章」と考えると、よけいに難しく思えるかもしれません。
でも大丈夫です!
Webライティングでは、ちょっと工夫をするだけで文章が格段に伝わりやすくなります。
初心者Webライターが文章力をアップさせるポイントは、以下の9つです。
- 誤字・脱字をなくす
- 一文を短くする
- 同じ語尾を繰り返さない
- 必要ない情報は書かない
- 結論を明確にする
- 適切な見出しを設置する
- 箇条書きを使う
- 断定表現を意識する
- 重複表現をしない
ポイント1. 誤字・脱字をなくす
文章が下手な人に多いのが、誤字・脱字です。
文章というのは、誤字や脱字があるだけで一気に質が悪くなります。
また、誤字・脱字は小学生でもわかる間違い。
そのため文章力だけでなく、仕事の取り組み方や丁寧さ、仕事に対する考え方などの評価もガタ落ちです。
執筆し終わった記事は必ず読み返し、誤字脱字がないことをしっかりと確認しましょう。
誤字・脱字チェックは、記事を普通に読み返すだけでは意味がありません。誤字・脱字があることを前提に、集中して「探す」ようにしましょう。
ポイント2. 一文を短くする
読んでる途中でよくわからなくなる記事に遭遇したことってありませんか?
こういった記事は、一文が長すぎるケースが多いです。
たとえば、以下の文章。

一文が長すぎる文章はかなり読みづらいですよね…(汗)。
この文章を読みやすく区切ったのがこちら。

かなりスッキリして、読みやすくなったと思いません?
このように、一文を短くすると文章はかなり読みやすくなります。
- 〜なので、
- 〜だから、
- 〜ですが、
のように、読点で文章をつなげる癖がある人は要注意です!
目安として、一文を50文字前後で書いてみましょう。
50文字以上になる場合は文章を分割し、できるだけ短い文章でまとめてみてください。
ポイント3. 同じ語尾を繰り返さない
伝わりやすい文章を書くためには、同じ語尾を3回以上繰り返さないようにしましょう。
これは、うっかりやってしまっている初心者Webライターも多いのではないでしょうか。
悪い例がこちら。

こんな感じで「です。です。です。」となると、なんだか小学生の作文みたいじゃないですか?
また、「ただ書いているだけ」という印象も受けます。
そのため、できるだけ同じ語尾が連続しないように意識しましょう。

Webライティングでは、語尾に「です、ます」を使用することが多いです。そのため、語尾を名詞で止める「体言止」めを使って文章にリズムをつけましょう。
*案件によっては体言止めNGの場合もあるので注意!
ポイント4. 必要ない情報は書かない
記事の中で最も重要になるのが本題です。
たとえば「おすすめ脱毛クリニック」という記事であれば、本題となるのはおすすめクリニックの紹介になりますよね。
読者も、本題の部分が読みたくて記事に訪れています。
しかし、本題までの前置きが長かったり、本題の部分がすごく短かったりしたらどうでしょう。
何を伝えたい記事だかわからないうえ、読者のがっかり感も半端じゃありません。
つまり、余計な情報が多い記事は嫌われるのです。
また、文字単価で案件を受けているWebライターの中には、文字数を増やすために無理やり文章を書く人もいます。
ですが、こういった意図は編集者にバレバレです。
もちろん、記事に必要な情報であれば問題ありませんが、不要な情報であればライターとしての評価が落ちるので注意しましょう。
本題を丁寧に書いて、そのほかの部分は簡潔に短く書くことを意識しましょう。
ポイント5. 結論を明確にする
Webライティングでは、記事のなかで結論を明確に伝えるのが基本です。
そのため、最後まで読んでも結論がわからない記事はNG。
読者にも編集者にも嫌われます。
また、結論は遠回しに書いても伝わらないので、簡潔に分かりやすく書くことが重要です。
読者が少しても理解しやすい文章を、意識して書くようにしましょう。
記事を書きながらリサーチすると、記事の内容や結論ががわかりにくくなります。そのため、記事を書く前にリサーチを行い、「文章を書く目的」と「結論」を明確にしましょう。
ポイント6. 適切な見出しを設置する
見出には、記事の内容をわかりやすく整理する役割があります。
そのため、見出しがないと「どこから、どこまで、なんの話をしているのか」が猛烈にわかりにくいです。
ライティングの案件では、すでに構成(見出し)が決まっているケースが多いかもしれません。
ですが、自分で構成を考えるような場合は、大見出し・中見出し・小見出しなどを適切に設置するよう意識しましょう。
また、見出しには内容や結論を含めるのがおすすめです。
たとえばこんな感じ。
東京タワーとは
東京タワーは333mの登録有形文化財
見出しに内容や結論を含めれば、本文を読まなくても内容が理解できます。
内容や結論を含めると見出しが長くなりがちです。
それだと逆に読みづらくなってしまうので、見出しが長くなるようなら結論を省く(一般的な見出しにする)ようにしましょう。
ポイント7. 箇条書きを使う
要点を箇条書きにすると、情報が整理されて読みやすくなります。
たとえば、以下は東京タワーの情報を文章でまとめたものです。
これを箇条書きにするとこんな感じ。
【東京タワーの概要】
- 正式名称:日本電波塔
- 創設:1958年
- 創設者:前田久吉氏
- 所在地:東京都港区芝公園
- 高さ:333m
- 登録:登録有形文化財
箇条書きを使うと、どんな情報が書かれているのか一目で理解することができますよね。
また、読みやすさだけでなく理解もしやすくなるので、なるべく箇条書きを入れていくようにしましょう。
複数の情報をまとめる場合は「番号なし」、順番がある情報をまとめる場合は「番号あり」の箇条書きを使うようにしましょう。
ポイント8. 断定表現を意識する
断定表現とは、「です、である」のように物事をはっきりと断定した表現のこと。
自分が書いた文章や情報に自信がないときって、「〜でしょう、〜と思われる、〜だろう」というように、なんとなく推定表現になりがちですよね。
しかし、推定表現を使うと、自信のなさや不安が相手にも伝わってしまいます。
逆に自分が読者だったら、「この情報本当かな…」と思ってしまうんじゃないでしょうか。
安心して記事を読んでもらうためにも、断定表現を積極的に使っていきましょう。
断定表現を積極的に使うには、自分の書くことに自信を持つことが大切です。もし自信がない場合は、自信が持てるまでリサーチを行ってから執筆するようにしましょう。
ポイント9. 重複表現を使わない
重複表現とは、同じ意味の言葉を繰り返し使うことをいいます。
以下は、よくある重複表現です。
骨を骨折する | → 骨を折る/骨折する |
まず最初に | → まず/最初に |
必ず必要です | → 必要です |
約1万円ほど | → 約1万円/1万円ほど |
違和感を感じる | → 違和感がある |
連日暑い日が続く | → 暑い日が続く |
後で後悔する | → 後で悔やむ/後悔する |
過半数を超える | → 過半数に達する |
日本語には、こういった重複表現を使わないというルールがあります。
もしかすると、「重複表現の方が自然に聞こえる」という人も多いかもしれませんね。
重複表現は話し言葉だとあまり気になりませんが、文章に書くと違和感が残ります。
知っている人が見れば「このライターは正しい日本語を知らない」「文章力が低い」と思われてしまうので、重複表現を使わないよう意識しましょう。
重複表現を使わないためには、正しい日本語を身に付けるしかありません。とはいえ、重複表現はネットや書籍などで簡単に調べられるので、不安な表現は必ず調べるようにしましょう。
まとめ
文章力を上げるには「文章の書き方」が大切ですが、今回紹介した9つのポイントもかなり重要です。
極端に言ってしまえば、文章の書き方に問題があっても、これらのポイントを押さえておけば「文章力がある」と評価してもらえますよ!
ただし、これらのポイントを押さえることは、Webライターとしての常識でもあります。
逆に、できていない場合は「文章が下手」だとみなされるので、さっそく今日から改善していきましょう!
コメント